[宗派]曹洞宗
聖観世音菩薩 (御丈 一尺五寸)
[所在]川崎市宮前区平1-7-28
044-866-2532
[最寄]JR南武線 武蔵溝ノ口駅よりバス12分
平橋 下車
東急田園都市線 溝の口駅・宮前平駅よりバス12分
小田急線 向ヶ丘遊園駅よりバス12分
神木不動 下車
●本尊 釈迦牟尼仏 御丈二尺 座像
●脇本尊 聖観世音菩薩 御丈一尺五寸 伝不詳
十一面観世音菩薩 傅教大師御作
●開山 初嶽法最和尚・中興開山 最安慶初和尚
●開基 一翁全閑居士 清室躰寒大姉 葛山平殿
寺の開創は、約六百年前の室町期、現在地の南、平瀬川の南岸台地にあったが、文明年間に現在地へ移った。寺の古過去帳に「文明十三年、本尊釈迦牟尼仏開眼」とあり、その後度々の火災にあって、現在の本尊釈迦牟尼仏は、遷寺五百年を記念し、昭和58年(1983)に奉安される。札所霊仏の聖観音菩薩及び傅教大師御作の十一面観音を脇本尊として奉安している。
文明13年(1481)、初嶽法最和尚は、開基葛山平殿の勧進により一寺を建立する。その後、円福寺二世再安慶初和尚を招し曹洞宗となし、中興開山第一世とする。
霊場発願者山田平七翁は当寺の檀徒総代で、その札所総縁起によれば、この三十三所観音霊場の大願が成就した喜びをもって、菩提寺を札止めの霊場としたものと思われる。
当寺には、寺宝としての「子安般若地蔵尊一躰」の他に、幕末の蘭医杉田玄白が、母の菩提供養のために作った三躰の観音像のうち一躰が奉納されている。
ふだらくの たからのふねも つきにけり
ねがひもみちて のりのみなとに