第三十二番 聚海山 西蔵寺

[宗派]天台宗

  聖観世音菩薩(御丈 二尺三寸) 

[所在]川崎市宮前区野川856

     044-766-7669 

[最寄]JR南武線 武蔵小杉駅よりバス

由緒

本尊 聖観世音菩薩 御丈二尺三寸

開基 行基大僧正 慈覚大師 御作

西蔵寺は、川崎市内最古の名刹影向寺十二坊の一つと言われ、古くは現在の野川小学校の近くにあったと伝えられ、その跡には今も古碑が残されている。

聖武天皇の天平12年(740)皇后の病気平癒祈願の為、行基大僧正が薬師如来と阿弥陀如来と共に聖観音像を彫刻して安置された。

当寺の本尊聖観世音菩薩像は、慈覚大師の御作と伝えられ「余り木観音」の異名があり、影向寺の薬師如来を掘った余り木で製作されたと伝えられている。

中興開基は、鎌倉時代の源氏入道法印正次と言われ、故あって鎌倉から落のびて当所に居を定め、荒廃していた当寺を再興した。現在でも子孫亀ヶ谷氏は、当初の有力者として地域に貢献している。

御詠歌

よをてらす だいひのかげも ありありと

 さいほうみだの ひかりさしそう

地図