第二十七番 赤城山 延命寺

[宗派]天台宗

  聖観世音菩薩(御丈 一尺三寸) 

[所在]川崎市高津区上作延204

     044-866-4516 

[最寄]JR南武線 津田山駅

     徒歩12分

由緒

文禄四乙未年(1595)泉海和尚を開山として妙覚院と号していた。その後釈迦堂橋の辺にあった釈迦堂を天和元乙卯年(1615)に今の地に移し一の坊としたと伝えられている。

今日の如く、全く一寺となったのは、第五世栄賢法印の時代で、古来より当地に清泉があって、その名を延命水と言われている故事より、妙覚院赤城山延命寺と称するようになり、本尊に地蔵菩薩をまつる。この本尊は「鼻取り地蔵」と称して遠く東北地方の農民の間まで尊崇されている。詳しくは、(柳田國男『日本の伝説』)に収録されている。

延命水の跡は今は水神様のみが残っている。

第二十七番の観音様は、天和の同時代に、同村字稲荷ヶ谷にあった観音堂本尊 聖観世音菩薩(慈覚大師作と伝えられている)を当山に移し安置したものである。

御詠歌

いつしんに だいじだいひと ねんずれば

 みのりのはなは いつもさくのべ

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