第十二番 寿栄山 福王寺

[宗派]臨済宗

  十一面観世音菩薩(御丈 三寸四分) 

[所在]川崎市宮前区有馬5-14-22

     044-877-2631(持田方) 

[最寄]田園都市線 鷺沼駅

     徒歩10分

由緒

本尊 十一面観世音菩薩

室町時代、臨済宗鎌倉円覚寺・第三十七世梅林霊竹禅師により鎌倉の地に開創されたが、享保16年(1731)、時の住職・石隠和尚により現在地に移し再興された。

当寺はもと真言宗であったが、古文書によると享保16年(1721)、時の地頭・夢存翁は、陣屋屋敷をそのまま本堂に改築し、自分の守り本尊十一面観世音菩薩を安置し、知行所よりは毎年仏餉米として米五俵を寄進したとあり、その頃より臨済宗に変わったものとみられる。

大正12年(1923)の関東大震災で堂宇は全壊し、その後、復興が成されたが昭和末期には老朽著しく、檀信徒の浄願により平成4年(1992)7月に本堂瓦葺木造向拝付の現本堂再建落慶と本尊安置の円満を得た。

また建武4年(1337)に建立した板碑が現存しているが、これは鎌倉よりこの地に移したものと言い伝えられる。

御詠歌

めぐりきて ここにありまの ふくわうじ

 むりようじゆゑいの ちかいたのもし

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