第十番 清水山 盛源寺

[宗派]曹洞宗

  聖観世音菩薩(御丈 一寸八分) 

[所在]川崎市多摩区長沢1-29-6

     044-977-3744 

[最寄]小田急線 生田駅南口より

      市バス 長沢団地入口 下車 徒歩5分

    小田急線 百合ヶ丘駅より

      小田急バス 聖マリアンナ行 盛源寺 下車

    小田急線 向ヶ丘遊園駅より

      小田急バス 聖マリアンナ行 聖マリアンナ入口 下車

       徒歩3分

    溝の口より

      市バス 聖マリアンナ行 盛源寺 下車

由緒

建立 天正年間(1573―1592)

開基 久翁力正

開山 貴山玄頓和尚(天正19年[1591]示寂)

本尊 釈迦牟尼仏

 

安政6年(1859)7月の大火で堂宇は灰燼に帰し記録を失う。三方を丘で囲まれ、山号“清水山”の名のとおり、創建以来絶えぬ湧水は、参詣者の心に安らぎを与える。

昭和42年(1967)の本堂新築に次いで、庫院、山門、水屋、開山堂、秋葉宮、弁天堂なども近年新築されて面目を一新する。

観音堂は、往時門前にあったが、再三の移築を経て現在本堂前に移る。本尊の聖観世音菩薩は、下総国藤原野の砂中より出現の尊像で、鴛鴦沼の長谷寺にあったものを、同寺の廃寺に伴い、当山に移し安置したと伝えられる。尊像は室町中期の作。

境内南側の丘には、秋葉三尺坊大権現を祭る秋葉宮が鎮座し、火防・厄除けの神として、江戸時代より遠近の信仰を集め、11月17日の火祭りには、当番の男衆が作る“けんちん汁”に参詣者は舌鼓を打ったが、近年廃止され、祈祷と囃子奉納にとどめている。

また、境内には、武州稲毛七福神の内の弁財天と寿老人が祀られ、毎年正月は巡拝者で賑わっている。

門前の庚申塔は川崎市の文化財に指定されている。

御詠歌

まつかぜや しかのなくねも みにぞしる

 いまはせでらの あきのゆふぐれ

地図