番外 洞雲山 玉林寺

[宗派]臨済宗

  正観世音菩薩(御丈 七寸)

[所在]川崎市多摩区菅馬場2-20-1

[最寄]JR南武線 稲田堤駅

由緒

洞雲山・玉林寺は、臨済宗建長寺派にて、桃山時代、天正年間(1573―1592)の創建にして、開山・藏雲和尚、元和5年(1619)正月22日寂。本尊・釈迦如来、開山木像を安置す。

境内巽の観音堂は、昭和36年(1961)柏道代に鉄筋銅葺に再建。正観音像は平安中期恵心僧都の作と伝え、日光作り宮殿に安置す。稲毛奉行・中根壱岐守正致の延宝7年(1679)10月12日、観音仏供免田の古文書あり、稲毛三十三所番外札所なり。札所となったのは12世春應和尚。御前立十一面観音は玉眼入寄木造、堂内両脇に天保年間(1830―1844)、中興・大達和尚、西国三十三所写、三十三体石仏を安置す。堂前の六面六地蔵石仏は天保年間(1830―1844)に建立。寺宝、大涅槃画像は金箔極彩色曼荼羅式、横九尺・縦七尺五寸、文政年間(1818―1830)に三島・龍沢寺(専門道場)涅槃像をもとに大雄和尚・大達和尚二代に亘って完成。仙谷・寿福寺、象河老師の涅槃像點昭仏事香語の添軸あり。

ちなみに本堂は昭和51年(1976)秋に再建完成した、銅葺木造向拝付六十坪で、14世柏道和尚代なり。

御詠歌

ありがたや のぼりておがむ かんぜおん

  たまのはやしに のぼるみなれば

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