第七番 雁三山 常照寺

[宗派]真言宗

  十一面観世音菩薩(御丈 一尺五寸) 

[所在]川崎市多摩区宿河原3-11-3

     044-933-4678 

[最寄]JR南武線 宿河原駅

     徒歩5分

由緒

本尊は十一面観世音菩薩 御丈一尺五寸 春日の作で、大和長谷寺の本尊と同木を以て作り、脇士は右に天照大神、左は春日大明神。

人皇第百三代後土御門天皇の応仁2年(1468)秋、房州、州の崎の海中に毎夜赫堯たる光明があり、海中を捜したところ尊像を発見したと伝えられている。その後、数世を経て太兵衛という者が、正保2年(1645)春、江戸六本木の鎌倉屋に養われて世継ぎとなってから、累代尊崇していたが、江戸は繁忙の地であって火災がしばしば起こり、もし尊像を失ってはと、稲毛領久地村の住人八島平左衛門、同所八島忠左衛門及び鎌倉屋太兵衛らが協議し、当寺に尊像を寄進した。時に宝永5年(1708)正月で当山・慶寿法印の代である。

以来、今日まで準西国稲毛三十三所観音霊場第七番札所として、善男善女の信仰の場となっている。

御詠歌

くもりなき しんによのつきは じやうしやうじ

 なおもはれよと おのがこころを

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