第二十八番 等覚院 神木堂

[宗派]天台宗

  十一面観世音菩薩(御丈 八寸八分) 

[所在]川崎市宮前区神木本町2-11-21

     044-866-4573 

[最寄]JR南武線 武蔵溝ノ口よりバス

由緒

本尊 十一面観世音菩薩 御丈八寸八分

行基菩薩の御作と伝えられ、往時、山根家先祖、新左エ門尉の守り本尊であり、代々山根家一族により尊崇されて来たもの。

山根家の先祖は、戦国時代の天文19年(1550)藤原庄司俊長が、「山根」を名乗り分家。その際、家の守り本尊として親から譲り受けたのが現本尊の十一面観世音菩薩と言われている。

現在建立の地は、元屋敷よりみて鬼門の方角にあたり、子孫繁栄を祈って持仏堂を建立し、本尊を安置したものと思われる。傍らに一族の墓地があり、裏山を観音山と称するのも、この故と思われる。

現在のお堂は、神木山等覚院の境外地仏堂となっており、平成108月に改新築され、新たに総丈六尺の御前立像も新刻され祀られている。

なお、堂内には幕末三舟の一人、山岡鉄舟直筆の「施無畏」の額が掲げられ、一つの名物になっている。

御詠歌

しんぼくの まつもごぶつの ほんくわいを

 けふぞよろこぶ あかつきのそら

地図